端午節2018/07/02


旧暦5月5日(今年6月18日)の端午節は、春節(旧正月)と中秋節(旧暦8月15日)に並び、中国伝統の三大節句の一つです。とても重要な祝日のため、法定の定休日として、3連休に指定されています。  

中国では、端午節の一ヶ月位前から、スーパーやお店などでちまきを売り始めている光景を見かけるようになります。ちまきはもはや端午説の風物詩になっていると言っても過言ではないと思います。そして端午節に欠かせないもうひとつの定番の行事は、ドラゴンボートレースです。でもなぜ、我々中国人は、この時期にちまきを食べ、ボートレースを各地で開催するのでしょうか。

端午節の起源については諸説ありますが、もっとも知られているのは、戦国時代の楚の政治家で中国最早期の有名な詩人でもある屈原を偲ぶ日とされています。屈原は愛国者でありながらその進言が王に聞き入れられず、彼は楚の将来に絶望し、石を抱いて長江支流の汨羅江(べきらこう)という川に身を投じ自殺しました。人々が彼を救おうとすぐ川に船を出しましたが、見つけることはできませんでした。屈原の遺体が魚に食べられてしまうことを憂い、村民は競い合うように船で魚を追い散らしたり、握り飯を持って来て川に投げ込んだりしていました。これらが後のドラゴンボートレースの開催やちまきを食べる風習になったのです。

このちまきは、最近では出来合いのちまきを自宅で加熱して食べる人も多いですが、未だに自宅で手作りのちまきを親戚や友達に贈る人も少なくありません。中国のちまきといえば、基本もち米を斜めの四角に作り、中に餡を入れ、笹の葉で包んで茹でるものですが、餡の種類によって、ちまきのバリエーションも非常に豊富です。北方ではナツメ、こし餡、小豆、甘栗など甘いものが入って砂糖や蜂蜜をつけて食べるのが主流ですが、南方では卵の黄身、角煮、椎茸、乾燥ホタテなど塩味の餡でそのまま食べるのが主流です。小生は、大学に入るまで塩味のちまきがあることを知らなかったのですが、寮の南方出身のクラスメートに薦められて食べてみると、美味しくなくもないですが、食べ慣れない味で少し違和感を感じ取りましたが、甘党ではない人は好きかもしれません。

また、ドラゴンボートレースは、細長いドラゴンボートの先頭に太鼓手(漕ぎ手の舵のリズムを取る)1名、最後部に舵取り(方向をコントロールする)1名、漕き手20名、全部で22人(試合によって人数が異なる)が乗る競技です。現在、ドラゴンボートレースは端午節以外に、正式なスポーツとしても世界各地で行われます。

このほか、端午節には家の入り口にヨモギや菖蒲を掛けると厄除けができるとか、5つの色の糸を手首や足首につけると虫除けができるなど、地域によって、様々な風習があります。興味のある方は、ぜひ端午節に中国にお越しいただいて、中国なりの端午節の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
こしあん入りのちまき   ドラゴンボートレースに参加する選手たち

 

 


日中経済協会北京事務所札幌経済交流室 瀋 陽
2018年6月

 

 

BACK>>